気ままな日記

好きなことを思い出すための記録。Hey!Say!JUMPが好きな伊野尾くん推し、ディーンフジオカさんにもハマってます。

「あさが来た」の雁助さんとうめさんの関係性が切なすぎて書き出した感想ブログ

本文はタイトル通りの内容です。「あさが来た」の雁助さんとうめさんの関係性に、今週ずっと脳内を支配されていたために書き出した感想になります。脳内整理のために、お付き合いいただければ幸いです。
 
 
<はじめに>
去年の夏頃(2022年7月頃)にディーンフジオカさんにハマり、BS12さんで「あさが来た」の再放送をするという情報を知って観始めた者の感想です。
前情報一切観ずに、毎週放送を観ています。事前に目にするのは、番組表の内容とBS12さん公式がツイートしているあらすじ程度です。
 
<感想>
『最後のご奉公』で加野屋を去る決意をした雁助さん。「一緒にこの家を出ないか?」と雁助さんがうめさんに告げた時、最終的に選んだ道があまりに衝撃的だった。奉公人同士として境遇が似ていた二人が徐々に心の距離を縮めていく様子に、とても素敵だなと思っていたしいつか一緒になって欲しいなと密かに思っていました。あさちゃんから離れて家を出ても良いって選択肢を彼女自身から与えられたけれども、うめさんにとってはあさちゃんの側に居ることが幸せなことであり、離れることなんて決してないとはっきり伝えた。その様子を影から偶然聞いていた雁助さんにとって、この時にうめさんと共に加野屋を出ることを諦めたのかなと感じました。昔に出て行った奥さんからの手紙の方を選んだ雁助さんの言葉を聞いた時点で、うめさんは雁助さんとこの先二度と会うことはないのだと覚悟したのだと思いました。もし雁助さんがうめさんの手を取って共に家を出ようって言ったならば、うめさんも付いて行こうと考えたのではないのだろうか。「冗談でもいっぺんでもウチに、一緒にいけへんかって言うてくれはった。その思い出があればウチは、もう一人でも生きていけます」って言うくらいの強さを持つうめさんに、雁助さんが自身では出来なかった願い(あさちゃんに奉公する)だけを託して去って行ったあたりが、お互いの領域に踏み込めなかったが故の切ない別れになって何度観ても泣けます。奥さんと娘さんに逃げられた過去を持つ雁助さんの臆病さ、自身の幸せを考えずにあさちゃんの奉公に人生を捧げるうめさんの確固たる信念。それが深く交わることなく、一時同じ家にそれぞれ奉公していただけの関係性に留めてしまった。けれども、言葉には出来ずに互いを強く想う気持ちだけがそれぞれに育っていったまま。うめさんが相撲を取った後のあさちゃんの前にだけ流した涙が、行き場の無くした雁助さんへの想いの先だったのかなと。加野銀行になった日に、誰にも言わずに去るあたりが雁助さんらしいなと思ったものです。
 
こうして今生の別れになるかと思いきや、まさか『大番頭のてのひら』で雁助さん再登場するとは夢にも思いませんでした!頭を打った雁助さんが気を失ったまま目を覚まさないっていう展開も中々に衝撃的でした。雁助さんの奥さんからの手紙で、お金を融通して欲しい旨が書かれていたことにより頭取達と入院している神戸の病院にうめさんも同行させた経緯が気になるところです。あさちゃんが言っても、頑なに行くとは言わなかったうめさんをどう説得したのか。私的には、新次郎さんがあさちゃんが刺されて目を覚まさなかった時の話をしたり、女手あった方が有難いって言ったりして上手いお願いしたのかなって思います。運命の巡り合わせとも言うべきか、思いがけずに雁助さんの奥さんや娘さん、娘婿と会うことになるうめさん。気を失った雁助さんの顔を見て奥さんと話をする機会も決して無かっただろうに。いつしか病室の留守まで任されるくらいの信頼感も雁助さんの身内から生まれているあたり、うめさんの頼もしさも感じました。目を覚まさない雁助さんに話しかけ、手を握ろうかとためらいながらも伸ばしていくシーンにはドキドキしました。あさちゃんの登場で出来なかったものの、逆にためらいもなく雁助さんの手を握るあたりは豪快すぎてさすがだなぁと思いました。刺されて死の淵を彷徨った方の説得力が凄く、それならとあさちゃんと共に雁助さんの手を握るうめさん。こればっかりは心の中であさちゃんグッジョブ!って思いました。その甲斐(?)あって目を覚ましましたしね、雁助さん。
 
退院した直後はろくに話も出来ずに神戸を去ったからと、挨拶をしに加野屋に訪れた雁助さん。あさちゃんと雁助さんがお話してる時にちらちらと廊下を見る新次郎さんに、どこまでこの二人の関係に気付いていたのかなって思いました。あさちゃんから聞いていたかもしれないけれど、新次郎さん自身が気付いていたのかもしれませんね。顔が広いからこそ、そういう感情の機微を敏感に感じ取るイメージがあります。うめさんがお茶持って現れた時に、仕事が〜と言って席を離れるあさちゃんと新次郎さん夫婦の仲良さにほっこりしました。雁助さんの奥さんとお話したって言ううめさんの言葉に、ヨリ戻した訳じゃないとかこの年で惚れた腫れたっていう訳じゃないと雁助さんが言う中。うめさんが提案したシェイハン(握手)が、かなり勇気を出して言ったのかなと感じました。手を握ることで友情の証を示し、異国で行っているという説明をするけれど雁助さんが応じるか否かはわからない。気を失っている中、うめさんは既に一方的に雁助さんの手を握っていた。ゆっくりと雁助さんが自らの意思でうめさんの手を取り、控え目ながらもシェイハンするシーンにはめちゃくちゃ泣きました。無理せずに、もういつ死んでもおかしくない年だから、と互いの身体を気遣う言葉を掛けた後に雁助さんがうめさんの身体を引き寄せたシーンに完全に涙腺崩壊しました。死の淵をさ迷った末に意識を取り戻し、二度と会うことは無いと思っていた相手に再会した。これが正真正銘、最後の出会いだからと後悔せずに取った、雁助さん唯一の行動なのだと。うめさんも抱き寄せられた時に、相手の家族を思い浮かべただろうにすぐに離れずにそっと雁助さんの身体に手を添えているところが、心の奥底に眠っていた想いに抗わずに受け入れていた行動の現れなのかなと感じました。言葉を尽くしても行動出来ない臆病さと狡さを持っていた雁助さんの、うめさんに対する抱擁があまりにも切なくてこの感想書いている間に五回くらい観ました。互いの口から別れの言葉を言った時に、思い残すことももう会えることもないという空気感も伝わりました。ただ一緒になるだけが愛の形ではない。貰った言葉が、触れあった少しの時間が、惹かれ合った想いがあったという想いが心を温かくする。
それぞれが人生の終わりへと歩く中で、特にうめさんは美しい思い出として抱き続けていくのかなと思いました。
切なくも美しく、少し苦い。想い合った二人の関係性がとても素敵で、何度観ても泣けるんだなと感じました。
 
この感想を書いて、私もようやく頭の整理することが出来ました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!